内と外は膜によってはじめて生まれてくる。
膜はやわらかく、可変的である。

オブジェクトの外部を囲むしきりを塗りつぶす工程に快があった。枠を塗りつぶす作業にひたすら夢中になった。膜を定義することがひたすらに楽しいのである。部屋の扉をかたく閉めたい、外から及ぼされる空気からひたすら閉じていたい。

膜とは個物を包み込むことによって内外を定義する。
閉じられていることによって守られている領域がある。

外壁に穴が開けられると、たちまち内容物は溢れ出し、拡散し、ばらばらに離れていく。

細胞は、自己の内部で進行する代謝プロセスによって、細胞膜のような自己の物理的境界をも産出する。

同時にそうして自ら産出する境界によって、自己を産出する代謝プロセス自体の進行を保証している。